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​2と3の

境界線

─Boundaries 2 and 3─

太田 日向子(OTA HINAKO)

教育学部 学校教育教員養成課程 教科教育学専攻 美術教育専修 4年 

​映像作品(4分32秒)

2と3の境界線 

 

2次元と3次元の間─

​昨今『2.5次元』という言葉が流行しているのをご存知でしょうか?

​アニメや漫画といった2次元と、私たちの周囲やテレビに映る俳優やアイドルを指す3次元、それの間として生まれたコンテンツ。それをメディアや世間では2.5次元と呼ぶようになりました。例を挙げるとアニメ原作の実写映画や、舞台作品など多岐にわたち展開されています。2次元から現実世界に飛び出してきたかのようなキャラクターは多くのファンを魅了する1ジャンルとして人気を博しています。

そんな中、ここ数年では『Vtuber』というキャラクターが人間の声や動きに合わせて様々なエンタメ動画を発信するという行為が人気を伸ばしています。これは今までの2.5次元とは異なり、3次元が2次元へ入り込むといった新たな形態をみせたコンテンツです。

​私はそのような3次元から2次元へ入り込む行為を通して感じた『2と3の境界』について作品を制作しました。

 作品 

 

キャラクター 

 

今回映像作品をつくるにあたって作成したキャラクター『蓼(リャオ)』。

​名前は私の座右の銘からとり、​自分の好きな「中華、緑」をテーマにキャラクターデザインを仕上げました。

​Live2Dを使ってイラストに動きを加え、モーションキャプチャによって画面前にいる人の動きを読み取り連動して、表情や動きが付くように設定しました。

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私にとって2次元は自由の象徴です。

現実生活で不自由なことがあっても、常にある虚構の理想。

​そんな理想と共に生きていくことで、今までの引け目を感じていた自分のアイデンティティを認められるようになったり、日常が少し明るくなる─私はここに2と3の境界線が存在するのだと思います。

​また、創作するという行為は、作者の思いを込め個を投影できるものであると思います。

Live2Dという表現はこの個の投影を直接的にできるツールであり、自分の一部として足りうるようになると考えます。

 

近年では、SNS文化が発展し自分の存在が2か3とはっきり言い切れることができない場面があるように思います。

常識の中で白黒定義づけられているものの、間にある曖昧だが確かに存在する「境界」の存在。

 

枠にはまらない、自由な在り方の肯定をこの作品を通して考えるきっかけになれば幸いです。

 おわりに