ホーム

ABOUT

​ 

「Security blanket」3.6m×4m×2.5m, 布,木板,紙,釘

​Security blanket

現代社会における居場所のあり方について ーアトリエの空間づくりを通してー

人々が生活する場には「居場所」が必ずどこかに存在する。

それは「社会的居場所」や「人間的居場所」(ここでは心理的な居場所を指す)など様々である。世間では社会的居場所というものは学校や部活、会社など様々なところに存在しており、集団生活を送る上で誰もが通ったことのある場所である。しかしながら「人間的居場所」は社会に存在しているだろうか?

自分が心からほっとできるような、自分を理解し、受け入れてくれるような場所はどこにあるのだろうか。

集団に合わせ、本音は言わず、社会に適合しようとし、それでもうまくいかないような世界に自分は居場所を見つけられるだろうか?

 

私は現実社会にはなかった。

代わりにドローイングでその居場所を作ってきた。辛かったこと、嬉しかったこと、嫌だったこと、人に言えない悩み、心躍るような体験、情熱。それらを日記のように描き続けた。

それが増え、広がり、空間に溢れ出した。

今回はそんな私の居場所を、頭の中を、現実空間にインスタレーションとして制作した。

作品が閉鎖的なのは作者の心の中を表してるためである。しかし完全に閉鎖的な場所なのではなく、少し隙間がある。

実際にここにきた人は覗くことができるようになっており、作者との関わりがない人は入ることができない空間にもなっている。それは「Security blanket」という布と絵が包まれた、大学という「社会的居場所」にある私の「人間的居場所」だ。

diary drawing
diary drawing

press to zoom
diary drawing 朝
diary drawing 朝

press to zoom
腹減った怠け者
腹減った怠け者

press to zoom
diary drawing
diary drawing

press to zoom
1/20

「diary drawing」3.6m×2m, 布,画用紙,藁半紙,トレーシングペーパー,ボールペン,クレヨン,蝋,マニキュア,キャンバス釘

​diary drawing

私は幼い頃から心情を伝えることや理解するのが苦手だった。人の心情も説明してもらわないとわからなく、幼少期から世間に違和感を感じながら生きてきた。その違和感はやがてギャップとなり、自分が成長するにつれて、自分を受け入れてくれる居場所は少なくなっていった。

そんな時、美術部に入った私は、絵を描くことを通して自分の心情を表現できることを知った。

最初は一枚のA4用紙から、作品は増え続けていった。そして絵画の枠を超え、現実の空間にも表現する手段をえた。それはインスタレーションという表現手段である。そしてそれは社会に違和感を感じる自分自身の居場所として存在し、私の居場所づくりが始まった。

​この作品はそんな自分の心情を描き溜めた日記である。

これらの絵には一つ一つに題名があり、リアルではめくることによって題名が見れるようになっている。

​WEB上ではクリックすると題名が見れるようになっている。

嵐
press to zoom
スーホーの馬
press to zoom
風景
press to zoom
ドローイング
press to zoom
目覚め
press to zoom
入る
press to zoom
見られている
press to zoom
傷と数字
press to zoom
セミに刺された夢
press to zoom
1/2
自分
press to zoom
死神と欲と
press to zoom
ドローイング
press to zoom
夢
press to zoom
ひまわり
press to zoom
墓場
press to zoom
まにまに
press to zoom
天使たち
press to zoom
道化師
press to zoom
1/2

diary drawigを覗いてみる

「TAROT」210mm×297mm, 画用紙,クレヨン,アクリル絵具,キャンバス釘

TAROT 

−22枚の大アルカナ−

タロットカードはそれぞれのカードに意味があり、カードの絵柄がそれを表し、ここから占い結果を読み取る。

またこれらは56枚の小アルカナと、22枚の大アルカナにカードに分けられる。

カードの名称から辞書的に意味を調べるだけでなく、カードに描かれている光景を基に意味を感じ取ることも必要である。カードの意味は正位置(上下の向きが正しい状態)・逆位置(上下逆さまの状態)で意味が変わってくる。

正位置はカードの本来の意味を表し、逆位置は別の捉え方をしたものである。

​私は何かの展覧会に作品を提出するとき、上下違って展示されているた時が度々ある。最初は自分の作品をちゃんと見てくれていないんだなと感じていた。しかしどうだろう。作品を作る時、自分はどの角度から見ても意味を取ってもらえるようにクルクル回しながら描いているではないだろうか(これは抽象画だからできることなのだとは思うが)。

そこで私は上下逆さまから見ても意味が取れる作品を作りたいと思った。

故に、この作品は上下どちらからも鑑賞できるものとなっている。

絵に込められた意味や光景を考えながら、ぜひパソコンやスマートフォンを回しながら鑑賞していただきたい。

(作品をクリックすると簡単な正位置の意味と逆位置の意味が出てくる。)

 
 
 
 

​ながさわ ゆうな

​長澤 由奈

​Nagasawa Yuuna

静岡大学 地域創造学環アートアンドマネジメントコース所属

居場所づくりの絵から始まり、鉛筆で抽象画を描き始める。

その線を生かしながら版画やドローイング、インスタレーションを制作。

​救いの美術を目指して製作中。

 

グループ展

 2018 ダルマEN沼津 市場町工場再生計画に参加、出展

​受賞

 2017 新進アーティスト作品展vol.14  AG賞受賞「Cell」

 2019 コペル2019にて「カースト」を出展。2位受賞